第43回かめや女子和菓子部

皆さまこんにちは。
「かめや女子和菓子部」春チームです。
今回は8月23日頃「処暑」のお菓子をご紹介いたします。

処暑とは、厳しい暑さの峠を越える頃。暑さが和らぎ、
穀物が実り始める季節です。

今回は、麩の焼き生地(小麦を主体にした和菓子)で旬の秋の七草、
萩をモチーフにしたお菓子を考えました。

菓銘は【初見草】

麩の焼き生地は、食感を楽しんで頂けるようもっちりと弾力が出るように
焼き上げ、中にあっさりとした白餡を包みました。

萩の可愛らしさや魅力を感じていただけるよう、
色使いや形、大きさにもこだわり
葉の部分はオリジナルで作った刷り込みの型で、
花の部分はいら粉をまぶし、生地全体を使って表現いたしました。

秋の七草は、春の七草のように食用としてではなく、
観賞用として古くから親しまれています。
今回モチーフにした萩は、万葉集で最も多く詠まれ、
人々に親しまれてきました。

すべすべとした丸い葉がたくさんつき、
しなだれた枝にピンクや白の小さな花がとても可憐です。

【萩】の花言葉は「思案」「内気」「柔軟な精神」
ハギのひかえめでこまやかな美しさに加え、
どことなく寂しげな風情にちなむともいわれます。

和菓子を食べながらほっこりと。
秋の実りや歴史を感じていただけますと幸いです。

こちらのお菓子は、8月23日(月)~9月6日(月)まで本店にて販売致します。
* 8月25日(水)のみ、京都高島屋生菓子コーナーでも販売いたします。
* JR京都伊勢丹店では9月1日(水)~ 販売予定です。

次回は、9月7日「白露」の頃に、新体制のかめや和菓子部が
お菓子をご紹介させて頂きます。
引き続き、よろしくお願いいたします。

(かめや女子和菓子部 春チーム / 伊勢丹店 森本、高岡)