皆さまこんにちは。
かめや和菓子部「空」チームです。
2月4日頃、「立春」のお菓子をご紹介いたします。
「立春」とは、新しい年の始まりとされ、この日を境に冬から春に季節が変わる
大きな節目の節気です。
今回は、「花の兄」とも呼ばれる梅が他の草木に先立って花開き、
一足早く春を告げる情景をイメージしたお菓子を作りました。

「立春」は、新しい年を迎えるおめでたい日として、
前日の「節分」と同様に大切な節目とされてきました。
そのため、一年の厄払いの意味を込めて、立春の早朝には門や玄関などに
「立春大吉」と書いた厄払いのお札を貼る習慣もあります。

気候の方は春といえどもまだまだ寒く、雪の降る日もあるくらいですが、
そんな中でも真っ先に春の気配を感じ取り、気丈に花開く梅をモチーフに選びました。
おめでたい「立春」にふさわしく、華やかな色合いの練切に仕上げました。
中は、梅のピューレと梅酒で炊いたこし餡をお入れしています。
梅の枝の型押しも相まって、「梅づくし」の一品となっております。
菓銘は「五福(ごふく)」。
禅の言葉に「梅花開五福(梅花五福をひらく)」があります。
梅には五枚の花びらがあり、すべて開くと花びらに込められた「五つの福」も
開ける、という意味が込められています。
「五つの福」とは、長寿・人徳・富・無病息災・天寿全う、を指します。
梅が咲けば、明るく健やかな春の世界が開ける、あるいは
厳しさを耐え忍んだ先にある喜びを、梅が教えてくれる、とも言えそうです。

こちらのお菓子は、
本店:2月4日(金)〜10(木)
ジェイアール京都伊勢丹店:2月5日(土)
髙島屋京都店 季節生菓子コーナー:2月9日(水) に販売させていただきます。
次回は、2月19日頃に「雨水」のお菓子をご紹介させて頂きます。
引き続き、よろしくお願いいたします。
(かめや和菓子部 空チーム / 鎌田、藤森、小中)