かめや和菓子部/大暑

皆さまこんにちは。

かめや和菓子部「識」チームです。
今回は7月23日頃、「大暑」のお菓子をご紹介いたします。

「大暑」とは、暑さが最も厳しく感じられる頃。
暑さを乗り切るために鰻を食べる風習「土用の丑の日」があったり、お世話になった方へ暑中見舞いを出す時期でもあります。

今回は、そんな暑い季節に目と耳に「涼」をはこんでくれる、「風鈴」のお菓子をつくりました。

日本の夏の風物詩として親しまれている風鈴。
その歴史は古く、元々は占いの道具として中国で誕生した 「風鐸(ふうたく)」が起源とされています。
風の向きや音の鳴り方で物事の吉凶を占ったそうで、この風鐸が、奈良時代に日本に伝わりました。
平安時代になると、「風鐸」から「風鈴」へ呼び名が変わり、江戸時代には私たちに馴染みのあるガラス製の風鈴が誕生しました。

風に吹かれると、かろやかに揺れ、優しい音色を奏でる様を外郎であらわしています。
デザインは、メンバーの1名が作ったガラスの一輪挿しの涼しげな水玉模様をイメージし、やわらかい色合いのぼかしを入れました。

菓銘は「風の音(かぜのね)」。

ほのかな風に揺られる姿と繊細な音色に、不思議と暑さが和らぐ風鈴は、日本人が昔から大切にしてきた「五感で涼をとる」風習を思い出させてくれます。

暑い夏の一服に、ぜひお召し上がりくださいませ。

こちらのお菓子は、下記の期間に販売いたします。
・本店:7月23日(土)〜29日(金)
・京都伊勢丹店(直営店):7月23日(土)
・髙島屋京都店:季節生菓子コーナー:7月27日(水)

※販売は青色の1色のみでございます。

次回は、8月7日(土)頃に「立秋」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願いいいたします。

(かめや和菓子部 識チーム / 高岡、増田、森本、田井中)