かめや和菓子部 / 冬至(とうじ)

皆さま、こんにちは。かめや和菓子部「水」チームです。
今回は12月22日頃、「冬至」のお菓子をご紹介いたします。

冬至とは、太陽の位置が一年で最も低くなり、日照時間が最も短くなる日です。
すっかり日が短くなり、日没の早さに冬を実感します。

クリスマス間近となり、街中でもクリスマスソングが聞こえてきます。
寒波の到来で、海沿いでは本格的に雪が降り始めました。


今年はホワイトクリスマスになるかも・・・
今回はそんな雪の降るクリスマスをイメージしたお菓子をお作りしました。

菓銘は「雪降る夢(ゆきふるゆめ)」。


ヨーロッパのクリスマス菓子「ブッシュドノエル」をヒントに、ロールケーキ風に仕立てました。

「ブッシュドノエル」はフランス語で「クリスマスの薪」の意味で、その名の通り、木や薪を横に倒したような形のロールケーキです。
冬至の夜に樫の薪を暖炉で燃やすと来年1年も健康に過ごせるという北欧の言い伝えや、クリスマスイブの晩、暖炉に薪をくべながら、一家でその炎を囲んで過ごす風習がヨーロッパに残っています。さらに、その薪が燃えた後の灰は厄除けになるとされていました。

来年も続く幸運を象徴するお菓子と言われています。


一方、暖を取るために囲む、といえば暖炉よりこたつ、底冷えの厳しい日本の冬です。

「寒いな、今晩は雪が降るかも」と思いながら布団に入ると、案の定、雪の降る夢を見ることがあります。
夢占いによると、雪が降る夢は恋愛運、幸運が上昇していくことを意味しているそう。


クリスマスと日本の寒い冬を合わせて楽しみながら、皆様のもとにたくさんの幸運が届きますようにと願いを込めて、こちらの菓銘に致しました。


滑らかな口当たりのきな粉ガナッシュ餡に旬の黒豆を加え、軽羹で包みました。
羊羹で作った柊の実と葉を飾りつけ、クリスマスらしく華やかな仕上がりです。

洋風に仕上げておりますので、日本茶だけでなく、コーヒーや紅茶とも美味しく召し上がって頂けます。
寒さが身に染みるこの季節、こちらのお菓子と温かいお飲み物でホッとひと息、いかがでしょうか。

こちらのお菓子は下記の期間に販売いたします。

・本店:12月22日(木)〜25日(日)
・京都伊勢丹店(直営店):12月24日(土) のみ
(髙島屋京都店 季節生菓子コーナーでの販売はございません)

次回は、来年1月6日(金)頃に「小寒」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願い致します。

(かめや和菓子部 水チーム / 會田、山下、柴田、小中)