ようやくコロナ禍があけまして、以前の日常が戻ってまいりました。
京都・嵐山の「星のや京都」様とのお取り組みも、以前のスタイルに戻したいとのご要望をいただきました。

今年は、「百人一首の季節の詠をイメージしたお菓子をおねがいします」とのお題をいただきました。
まず夏は
「ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただありあけの 月ぞ残れる」
の和歌をイメージして、創作いたしました。

社内でアイデアを出し合い、その中から夏向きの涼感があり、少しひねりのあるアイデアを形にしていきました。

夏の時期ですので、まずは見た目の清涼感を大切にしました。
あかつきの空をイメージした錦玉(透明な寒天)には空気を含ませ、白餡を入れています。
白餡の下に小さく切った大徳寺納豆を忍ばせています。(画像には写っていません)
姿は見えない「ほとどきす」を表現しています。
上には、生砂糖で作ったありあけの月をのせています。
大徳寺納豆の部分を食べると塩味と独特の風味がし、食欲がない時も食べやすくなっているかと思います。

代表銘菓の烏羽玉と、キウイの烏羽玉と合わせ、お客様にご提供いただいております。
お客様の素敵な思い出の1コマに登場させていただくことができ、大変光栄です。
ありがとうございます。
制作期間:約2ヶ月
打ち合わせ:メール、電話でのやりとり