かめや和菓子部 / 春分

皆さまこんにちは。 

かめや和菓子部「水」チームです。 
今回は3月20日頃、「春分」のお菓子をご紹介いたします。 

「春分」は、二十四節気のなかでは有名は節気です。
この日を境に昼と夜の長さが逆転し、明るい時間が長くなっていきます。

大地が暖まる頃に顔を出すのが、少しユニークな植物の「つくし」。
今回は、そんな「つくし」のお菓子をお作りいたしました。

暦の上では春と言えども、まだ少し寒さが残る3月。
白い練り切りにぼかしで、徐々に色付いていく大地を表現いたしました。
中は、白あんを包んでいます。

菓銘は、「つくづくし」。

つくしは地面を突くように生えることから、かつて「突く突くし(つくづくし)」と言われていたそうで、やがて「つくし」となりました。
また、ぐんぐん成長する様子から、「努力」「向上心」などの花言葉があります。

そういったことも踏まえて、「よくよく」や「じっくり」といった意味で俳句などに用いられる、「つくづくし」と掛け合わせて名付けました。

春の野原に、つくしが風に揺れる姿は、なんともほのぼのとした風景です。
そんな景色を思い浮かべながら、お召し上がりいただけますと幸いです。

こちらのお菓子は下記の期間に販売いたします。 
・本店:3月20日(水)〜3月26日(火) 
・京都伊勢丹店(直営店):3月23日(土) 
・高島屋京都店 季節生菓子コーナー:3月20日(水) 

次回は、4月4日(木)頃に「清明」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願い致します。

 (かめや和菓子部 水チーム / 児玉、石渡、田井中)