皆さまこんにちは。
かめや和菓子部「水」チームです。
今回は2月3日頃、「立春」のお菓子をご紹介いたします。
立春は、春の始まりを意味しています。まだまだ寒い季節ですが、梅の花が咲き始め、春のあたたかな足音が近づいてきています。
今回のお菓子は、冬の象徴である雪と春を告げる花である梅を組み合わせており、雪と梅がそれぞれの美しさを引き立てている様子を表現しました。
菓銘は「雪梅(せつばい)」でございます。

中国の方岳が読んだ漢詩に「雪梅」というものがあります。
「雪梅」(方岳)
梅有り雪無ければ精神ならず
雪有り詩無ければ人を俗了す
薄暮詩成って天又雪ふる
梅と併せ作す十分の春
この漢詩は、梅が咲いていても雪が降っていないと風景が生き生きとしたものにならない。
梅と雪を合わせて、春の情緒を十分に味わえる。ということを意味しています。

氷餅をつけた上用にピンク色のぼかしを入れることで、冬から春への変化を表しています。
梅の花びらに金箔を飾ることで春らしい華やかさを出しました。
中はこしあんとなっております。

冬から春へ変化していく美しい風景への思いを巡らせながらお菓子を味わっていただけますと幸いです。
こちらのお菓子は、下記の期間に販売いたします。
・本店:2月3日(月)~2月9日(日)
・京都伊勢丹店(直営店):2月8日(土)
・高島屋京都店 季節生菓子コーナー:2月5日(水)
次回は、2月18日(火)頃に「雨水」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願い致します。
(かめや和菓子部地チーム / 児玉、西村、澤田)