かめや和菓子部 / 寒露

皆さまこんにちは。

かめや和菓子部「地」チームです。
10月8日頃、「寒露」のお菓子をご紹介いたします。

寒露とは、晩秋から初冬に降りる露のことを指し、山では紅葉が始まり、秋の草花も見頃になるころです。

今回は七十二候の一つ、菊花開(きくのはなひらく)を表したお菓子をお作りしました。

暦の上では菊の花が鮮やかに咲き始める頃です。
また、旧暦の9月9日の重陽の節句(菊の節句)にもあたり、菊の花を浸した菊花酒を飲んで、長寿や無病息災を願う風習があります。

古来より、菊は邪気を祓い長生きする効能があると信じられ大切に育てられてきました。そんな古くから愛されてきた菊には異称もたくさんあり、今回はその中より、「星見草(ほしみぐさ)」という異称から菓銘を名付けました。

花びらを広げて天を向いて咲く姿が、夜空の星を見上げているように見えることに由来するとも言われています。

そんな菊のイメージをきんとんで表しました。

食用菊の花弁を散らし、美しく鮮やかな菊を表現し、餡には栗餡を使用しております。見た目だけでなく、味覚からも秋を堪能いただけるお菓子に仕上がりました。

食欲の秋、「星見草(ほしみぐさ)」で旬をお楽しみください。
朝晩の寒暖差が激しくなる時期でございます。みなさまご自愛くださいませ。

こちらのお菓子は下記の期間に販売いたします。

・本店:10月8日(水)~10月14日(火)
・京都伊勢丹店(直営店):10月11日(土)
・髙島屋京都店 季節生菓子コーナー:10月8日(水)

次回は、10月23日(木)頃に「霜降」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願いいたします。

(かめや和菓子部 地チーム / 潮田、石渡、鵜丹谷)