第41回かめや女子和菓子部

皆さまこんにちは。
かめや女子和菓子部・夏チームです。
今回は、「小暑」のお菓子をご紹介いたします。

梅雨が明けて暑さがどんどん増していき、夏本番の一歩手前となる時期。
この時期の有名な行事といえば「七夕」です。

織姫と彦星が年に一度だけ会うことを許された特別な日。
この日に降る雨は「催涙雨(さいるいう)」とも呼ばれており、天の川を渡れずふたりの逢瀬が叶わないことから、織姫の流す悲しみの涙と教わってきた方が多いかと思います。

諸説ありますが外国では少し違い、朝に降る雨は一年分の嘆きの涙、昼に降る雨は再会できた喜びの涙、夜に降る雨は惜別の涙といわれているそうです。

切ないイメージの多かった「織姫の涙」ですが、様々な解釈があることを知り、このたびお菓子のモチーフにしてみました。

茶巾絞りの錦玉羹の中に、瑞々しい甘夏ゼリーを入れ、見た目も涼やかに、暑い中でもお召し上がりいただきやすいようにお作りしております。

菓銘は「星合ひ(ほしあい)」。
大和言葉で、ふたつの星が出会うことを意味しております。

ふたりの嬉し涙だと思うと、雨の七夕も悪くないなと思えました。
今年の七夕はどんな一日になるでしょうか。

こちらのお菓子は、7月6日(火)~7月12日(月)の間、本店にて販売いたします。
※7月7日(水)のみ、京都高島屋生菓子コーナーでも販売いたします。
次回は「大暑」のお菓子をご紹介いたします。

最後になりましたが、皆様の願いが叶いますよう、心よりお祈り申し上げます。

かめや女子・夏チーム