かめや和菓子部 / 立冬

皆様こんにちは。
かめや和菓子部「空」チームです。

今回は11月7日頃、「立冬」のお菓子をご紹介いたします。

冬に入る最初の二十四節気、立冬。
陽の光が頼りなげになってゆき、日暮れも随分早くなったと感じます。

今回は、立冬中盤の時候、「地始凍(ちはじめてこおる)」をイメージして
お菓子を製作いたしました。

夜の冷え込みがいよいよ厳しくなり、朝には大地が凍り始める頃ーー
ところによっては川面も凍りつく、
そんな冬の始まりらしい景色に着想を得ました。


菓銘は「初ごおり」
冬に入って初めて張った氷を意味する言葉です。


一段と冷え込んだ朝、この冬初めて川面に張った氷を、
三角形の琥珀糖で表現しました。
鮮やかな色をほんのり乗せて、この季節に見頃を迎える山茶花や、
色づいた紅葉が氷に映るさまに見立てています。

琥珀糖のシャリシャリとした食感との対比をお楽しみいただけるよう、
口どけのよい雪平と合わせました。

中は、冷え切った身体に沁みわたる温かい飲み物の代表格、ほうじ茶の餡に、
ホワイトチョコレートを少々加えて、よりやさしい味わいに仕上げています。


寒さが増すにつれ、外を歩くのも億劫になりがちですが、
冬ならではの自然の風景と、あたたかく和やかな「おうち時間」との両方を
楽しめる季節ではないでしょうか。

こちらのお菓子は、11月7日(日)から11月21日(日)まで、
本店・JR京都伊勢丹店・髙島屋京都店 季節生菓子コーナーにて販売致します。

次回は、11月22日頃に「小雪」のお菓子をご紹介させて頂きます。
引き続き、よろしくお願いいたします。

(かめや和菓子部 / 空チーム 鎌田・藤森・小中)