かめや和菓子部/雨水

皆さまこんにちは。

かめや和菓子部・識チームです。
2月19日頃、「雨水」のお菓子をご紹介いたします。

「雨水」とは、空から降るものが雪から雨へと変わり、草木が芽吹き始める頃。

今回は、「雨水」が 3月3日の上巳(じょうし)の節句・別名:桃の節句 の、雛飾りを出すのに最適な時期とされていることから、「お雛さま」のお菓子をおつくりしました。

その昔、平安貴族の幼い女の子たちは、「ひいな」という人形を作り、着物を着せたり、道具を使っておままごと遊びをしていました。

これを「ひいな遊び」と呼び、この遊びが後々、雛人形を飾って女の子の健やかな成長を願う「ひな祭り」へと繋がっていきます。

小さな手で和気あいあいと人形遊びをする様は、今も昔も変わらないにこやかな情景です。
そんな穏やかな時間を思い浮かべ、淡い色合いの外郎で白あんを包みました。

菓銘は「ひいな」。

お菓子のやわらかい印象に合わせ、お子様にも読みやすいようにと、銘はひらがなで名付けました。

明治時代の「菓子見本帖」より。
京都を含む関西の一部地域では、向かって右に男雛、左に女雛を飾ります。

こちらのお菓子は、
本店:2月19日(土)〜25(金)と、3月3日(木)
ジェイアール京都伊勢丹店:3月3日(木)
髙島屋京都店 季節生菓子コーナー:2月23日(水) に販売させていただきます。

※販売はピンク色のみとなります。

次回は、3月5日頃に「啓蟄」のお菓子をご紹介させて頂きます。
引き続き、よろしくお願いいたします。

(かめや和菓子部 識チーム / 高岡、田井中、森本)