蓬莱山(ほうらいさん)の注文が入りました。製造風景をのぞいてみます。

蓬莱山とは、中国の「とこよのくに」にあるといわれる「おめでたい山」のことです。

つくね芋をすった上用まんじゅうの生地をこねています。生地はつくね芋とお砂糖のみ。
白い粉は「上用粉」という、うるち米の粉です。こねて、上用粉を生地に練りこんでいきます。

黒のこし餡を、上用の生地で包んでいます。
いつもの上用まんじゅうより、かなり大きくて、包むにも注意が必要です。

お酢をかけて、20分くらい蒸します。ソフトボール大くらいの大きさです。
次に、底の面を「一文字」といわれる銅の鉄板で焼きます。
これは調布の鮎の生地を焼くのにも使われるものです。
銅板を使う理由は、熱伝導が良く、ムラなく焼けること、そして火の調整がしやすいこと。

ホットケーキを焼いたら、とてもきれいに焼けると思います(焼いたことはありません)。

白餡と山芋練り切りを合わせて、緑色に染めた餡をとおしで漉して、
お箸で丁寧につけていきます。

ふんわり、まんべんなく、お山のようにしていきます。

染め分けた練り切りで梅や竹を抜き型でぬいて、飾っていきます。

完成!

おもに婚礼、お誕生日などのお祝いのときに使われます。
切り分けて皆でいただきます。
色々なバージョンがありますが、こちらは婚礼。
松竹梅に鶴亀の組み合わせで、さらにおめでたい蓬莱山です。

色々な場面合わせて、ご要望をお伺いしてお作りしています。