かめや和菓子部 / 雨水

皆さま、こんにちは。かめや和菓子部「水」チームです。
今回は2月19日頃、「雨水」のお菓子をご紹介いたします。

「雨水」は、冬に降った雪や氷が解けて水になり、降る雪も雨に変わる頃を表す暦です。

雪解け水と雨で土は湿り気を帯び、草木の芽生えを助けます。

今回は、雪の下でひっそりと息づき春を待っていた草の芽が、雪解けで徐々に顔を出し育ち始める様子を、和菓子で表現しました。


菓銘は、「芽吹き」。

雪を表した白い練切にうっすらと溶け合う緑は、雪から顔を出した草の新芽を表現しています。

より自然に見えるように、白い練切につくね芋(やまいもの一種)を混ぜることでより白さを出し、全体に寒天がけをして雪解けで潤んだ雰囲気を出しました。
また、形にもこだわり、少しでこぼこしている表面で「土らしさ」、緑の部分についている筋で「草らしさ」や雪解け水の流れる感じも加えてみました。

中は、白餡をお入れしました。
立春が過ぎたとはいえ三寒四温が続き、雪の名残も見える意味を込め、中はあえて白のまま残しています。


このお菓子で、皆様に小さい春の息吹きをお届けできればと存じます。

こちらのお菓子は下記の期間に販売いたします。

・本店:2月19日(日)〜25日(土)
・京都伊勢丹店(直営店):2月25日(土) のみ
・髙島屋京都店 季節生菓子コーナー:2月22日(水)

次回は、3月6日(月)頃に「啓蟄」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願い致します。

(かめや和菓子部 水チーム / 會田、山下、柴田、小中 )