かめや和菓子部 / 啓蟄

皆さま、こんにちは。かめや和菓子部「火」チームです。
今回は3月6日頃、「啓蟄(けいちつ)」のお菓子をご紹介いたします。

冬ごもりしていた虫たちが動きはじめ、つぼみがほころび、花が咲き出す季節。

今回は、啓蟄の七十二候「桃始笑(ももはじめてさく)」にちなみ、今まさに花開こうとしている桃のつぼみをあらわしました。

「桃始笑」では、「笑」という字を「さく」と読みます。
昔の人は花が咲くことを「笑う」と表現していたそうで、この表現に心惹かれました。


外郎のすべすべした質感や透け感を活かし、桃の持つピュアな印象や、つぼみのフレッシュなみずみずしさを出しています。

中は、外側の桃色に溶け込むように、白餡をお包みいたしました。

銘は「花咲み(はなえみ)」。

文字通り花が咲くことを意味している言葉ですが、他にも、”花が咲いたような笑顔”や、”人が微笑んでいる様子”を花に例えてあらわす場合もあるそうです。

卒業、入学、就職など‥今春より新たな環境に身を置かれる方も多いかと存じますが、つぼみが花開き、たくさんの笑顔が咲くことをお祈り申し上げます。

こちらのお菓子は下記の期間に販売いたします。

・本店:3月6日(月)〜12日(日)
・京都伊勢丹店(直営店):3月11日(土) のみ
・髙島屋京都店 季節生菓子コーナー:3月8日(水)

次回は、3月21日(火)頃に「春分」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願い致します。

(かめや和菓子部 火チーム / 板山、吉井、増田、田井中 )