皆さまこんにちは。
かめや和菓子部「水」チームです。
今回は8月23日頃、「処暑」のお菓子をご紹介いたします。
「処暑」とは、暑さの峠を越え、朝晩の涼風に秋の気配を感じはじめる頃をいいます。
日が暮れるのが早くなっていくことを感じ、去り行く季節を名残惜しく思う頃。
しかし日中はまだ残暑が厳しい時期でもあります。

こんな時に食べたいのが「枝豆」。
お仕事終わりに、キンキンに冷えたビールと枝豆を嗜む方も多いのではないでしょうか。
素朴な味わいと食感に、つい手が止まらなくなってしまいますよね。
今回は、そんな至福の時間をイメージし、旬の枝豆を外郎でふっくらと表現いたしました。
お包みしているのは、風味豊かな枝豆あんです。

そして今回は特別に、“飛び出してきちゃった”風の豆をひとつお付けして販売いたします。
枝豆あんに寒天で艶を出し、茹で立てのプリッとした豆の様子を表現いたしました。
ぜひペアでお愉しみください。

菓銘は「月見豆(つきみまめ)」。
夏のイメージが強い「枝豆」ですが、実は秋の季語となります。
かつて、旧暦の十五夜に枝豆を供えたことから、「月見豆」という別名がついたそうです。

試作風景を少しご紹介いたします。
当初は、豆が皮から顔を出している形で考えていました。
片方だけ顔を出したパターンなど色々と試した結果、最終的に閉じた形で落ち着きました。
中の白あんと枝豆ペーストの配合は、外郎と合わせて口に含んだ時の味のバランスを考え、お抹茶とも合うように調整いたしました。

お菓子の枝豆でほっこりしていただけますと幸いです。
暑さが身体にこたえる時期ですが、心身を労りながら残暑を乗り切りましょう。
こちらのお菓子は、下記の期間に販売いたします。
・本店:8月23日(水)〜29日(金)
・髙島屋京都店 季節生菓子コーナー:8月23日(水)
・京都伊勢丹店(直営店):8月26日(土)
次回は、9月8日(金)頃に「白露」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願いいいたします。
(かめや和菓子部 水チーム / 児玉、石渡、田井中)