皆さまこんにちは。
かめや和菓子部「風」チームです。
今回は11月8日頃、「立冬」のお菓子をご紹介いたします。
立冬とは、ぐっと気温が下がり、いよいよ冬がはじまるという頃。
木枯らしが吹き、早いところでは初雪の知らせが届きます。

今回は、霜が降りる時期に咲く「寒菊」をモチーフに、旬の「ゆりね」を使ってきんとんを作りました。
表面には霜をイメージした氷餅をあしらいました。
彩りが少なくなる寒い季節に可憐に花開き、見る者の目と心を潤してくれる姿をあらわしています。

ゆりねは、ユリの根の部分に養分が貯蔵されているので、栄養豊富で漢方薬としても用いられています。
ほくほくとした食感があり、あんこと合わさることで、とてもしっとりとした味わいに仕上がりました。中は、丹波大納言の粒あんを包んでいます。

菓銘は「霜見草(しもみぐさ)」。
菊には様々な別名がありますが、こちらは、冬に花開く寒菊の別名となります。
旬の素材をつかった味わいと、愛らしい花姿をお愉しみくださいませ。
こちらのお菓子は、下記の期間に販売いたします。
・本店:11月8日(水)〜14日(火)
・髙島屋京都店 季節生菓子コーナー:11月8日(水)
・京都伊勢丹店(直営店):11月11日(土)
次回は、11月22日(水)頃に「小雪」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願いいいたします。
(かめや和菓子部 風チーム / 今安、木村、吉井)