かめや和菓子部 / 小雪

皆さまこんにちは。

かめや和菓子部「地」チームです。
今回は11月22日頃、「小雪」のお菓子をご紹介いたします。

小雪とは、雪が降りはじめる頃。
積もる程は降らないことから、「小雪」と呼ばれるようになったそうです。

名残惜しまれながら、季節は秋から冬へと移ろいます。
冷たい北風に吹かれて、きれいに色付いた葉が散り、地面を彩る様子を表しました。

菓銘は「散りもみじ」。

栗入り羊羹で芽吹きを待つ木の実を、黄と橙に染めた村雨で散り積もる落ち葉を表現しました。

「村雨」とは和菓子の一種で、固めに炊いたこし餡に米粉(もち米や寒梅粉)を混ぜ合わせて練り、そぼろ状にして蒸し上げたお菓子のこと。
ほろほろとした独特の食感が楽しめます。

秋を感じることができる最後の節気を、こちらのお菓子で愉しんでいただければ幸いです。

⋆最後に少しだけ、試作風景をご紹介いたします。
はじめは、村雨、栗羊羹、浮島の3層で考えておりましたが、最終的に、味のまとまりがよい2層になりました。

こちらのお菓子は、下記の期間に販売いたします。
・本店:11月22日(水)〜28日(火)
・髙島屋京都店 季節生菓子コーナー:11月22日(水)
・京都伊勢丹店(直営店):11月25日(土)

次回は、12月7日(木)頃に「大雪」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願いいいたします。

(かめや和菓子部 地チーム / 潮田、柴田、山下)