皆さまこんにちは。
かめや和菓子部「水」チームです。
今回は12月7日頃、「大雪(たいせつ)」のお菓子をご紹介いたします。
大雪とは、雪が降り、本格的な冬が到来する頃。
吐く息は白くなり、体感的にも冬の訪れを感じる時期です。
今回は、一面に広がる雪景色を、まるい外郎のお菓子に映しました。

白あんに雪の結晶のかたちに抜いた羊羹をのせて、ほんのりと透けるようにやさしく包んでいます。
表面には、コロコロとしたいら粉をあしらいました。
あえて立体的な素材をあしらうことで、雪道を歩く時の感触を思い出すような、楽しいアクセントが加わりました。

菓銘は「ゆきの花」。
雪には様々な異名があります。六花、銀花、雪花など。
花に例えられた名が多く、人々が昔から雪の儚さや美しさに、心惹かれていたことが窺えます。

*試作品の数々です。デザインが決定してから、雪の結晶の色や透け具合の調整、表面にあしらう素材などを、様々なパターンで試作いたしました。
京都市内は、雪がそれほど多くない地域だということもあり、幼い頃は雪が積もると大喜びでした。
いつもの景色が真っ白に変わる新鮮さや、雪あそびに興じた楽しい思い出が蘇ります。
皆さまにも、それぞれの雪にまつわる思い出とともに、お愉しみいただけますと幸いです。
こちらのお菓子は、下記の期間に販売いたします。
・本店:12月7日(木)〜13日(水)
・髙島屋京都店 季節生菓子コーナー:12月13日(水)
・京都伊勢丹店(直営店):12月9日(土)
次回は、12月22日(金)頃に「冬至」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願いいいたします。
(かめや和菓子部 水チーム / 児玉、石渡、田井中)