かめや和菓子部 / 雨水

皆さまこんにちは。 
かめや和菓子部「風」チームです。 

今回は、2月19日頃「雨水」のお菓子をご紹介いたします。 

「雨水」とは、降る雪が雨へと変わり、草木が芽吹きはじめる頃。

雛祭りの2週間ほど前にあたるこの時期は、雛飾りを出すのにちょうどいい時期とされ、「雨水」の日に雛人形を飾ると、良縁に恵まれるという言い伝えもあります。

今回は、そんな雛祭りをイメージしたお菓子です。
はまぐりをかたどった練り切りに、愛らしい雛人形をあしらいました。
中は、やさしい甘さの白餡を包んでいます。

二枚の殻がぴたりと重なる「はまぐり」。
かつては、その美しさや珍しさを歌にして詠み、出来を競ったり、二枚の貝殻の内側に対になるような絵を描き、その二枚の貝殻を合わせる「貝合わせ」という遊びがありました。

昔は嫁入り道具として使われたり、今でも雛祭りの縁起物として、はまぐりのお吸い物などを食卓に並べるご家庭があります。

今では、雛壇に雛人形を飾り、鑑賞して楽しむことが多い雛祭りですが、起源は幼い女の子の人形遊び「ひいな遊び」から来ています。

そんな、子どもたちの微笑ましい光景が目に浮かぶような、やさしく、やわらかな雰囲気のお菓子になりました。

こちらのお菓子は、下記の期間に販売いたします。
・本店:2月19日(火)〜25日(日)
・京都伊勢丹店(直営店):2月24日(土)
・高島屋 京都店 季節生菓子コーナー:2月21日(水)

次回は、3月5日(火)頃に「啓蟄」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願いいたします。

(かめや和菓子部 風チーム / 今安、木村、吉井)