皆さまこんにちは。
かめや和菓子部「地」チームです。
8月22日頃、「処暑」のお菓子をご紹介いたします。
「処暑」とは、暑さの峠を越え、少しずつ秋の気配を感じはじめる頃をいいます。
日中はまだ暑い時間が多いですが、ときより涼しい風が吹き、日暮れが早くなっていくことを感じます。

夏の締めくくりに、楽しかった思い出を振り返りながら、手持ち花火を愉しむ方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、手持ち花火の代名詞、「線香花火」をモチーフとしたお菓子をお作りいたしました。

燃え始めたと思ったら、あっという間に消えてしまう線香花火。
最後に火の玉が落ちるまでの短い時の中で、小さく火花を散らす様子に、晩夏の風情を感じます。
その儚さを、内ぼかしを入れた外郎に、いら粉を散らして表現いたしました。
中は甘夏あんを包みました。
細かく粉砕した甘夏のピューレを白餡と合わせ、なめらかな舌触りとなるように調製しております。

菓銘は「夏の果て」。
夏の終わりを意味する、晩夏の季語です。
去りゆく季節に思いを馳せながら、お召し上がりいただけますと幸いです。
こちらのお菓子は、下記の期間に販売いたします。
・本店:8月22日(木)〜28日(水)
・京都伊勢丹店(直営店):8月24日(土)
・髙島屋京都店:季節生菓子コーナー:8月28日(水)
次回は、9月7日(土)頃に「白露」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願いいいたします。
(かめや和菓子部 地チーム / 潮田、原、田井中)