皆さまこんにちは。
かめや和菓子部「地」チームです。
今回は1月20日頃、「大寒」のお菓子をご紹介いたします。
大寒とは、最も寒さの厳しい時期といわれている、二十四節気の最終節。
この時期の食文化で、「寒の水」という言葉があります。
「寒の水」は真冬の水ならではの手が切れるほどの冷たさで、雑菌が繁殖しにくく、長期間腐らないとされてきました。
汲み置きをして、薬や料理に使う家もあり、水が清らかなので、霊力もあると考えられていたそうです。

今回は、そんな「寒の水」をイメージしてお菓子をお作りしました。
冷たく、透き通った水を外郎のぼかしで表現し、上部に散らした氷餅は霜を、錦玉羹で雫をあしらいました。
当店のお菓子は、店先に湧き出る醒ヶ井水をつかってお作りしているので、正しく「寒の水」を感じながらご賞味いただけます。

また、「寒の水」で仕込んだお酒や味噌、醤油などは、発酵がゆっくり進むため味に深みが出て、最も美味しくなるそうです。
そんな謂れにちなみ、中の白餡には酒粕を練り込みました。
酒粕は、米・麹・酵母由来の機能性成分が濃縮された状態で豊富に含まれているため、体を温め血流を良くする効果があるといわれています。
菓銘は、「寒の水」としました。

見た目の印象とは裏腹に、酒粕餡でぽかぽかと体の中から温まっていただければ幸いです。
冬一番の寒い時期、みなさまご自愛くださいませ。
こちらのお菓子は、下記の期間に販売いたします。
・本店:1月20日(月)~1月26日(日)
・京都伊勢丹店(直営店):1月25日(土)
・高島屋京都店 季節生菓子コーナー:1月22日(水)
次回は、2月3日(月)頃に「立春」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願い致します。
(かめや和菓子部地チーム / 潮田、鵜丹谷、田井中)