皆さまこんにちは。
かめや和菓子部「月」チームです。
今回は6月5日頃、「芒種」のお菓子をご紹介いたします。
芒種は、稲・麦など芒(のぎ)をもつ穀物の種をまく時期のことです。
梅の実が青から黄色に変わり、かまきりや蛍が現れ始める頃でもあります。
今回のお菓子は、美しい水辺に蛍が飛んでいる様子を表しております。
菓銘は、「初蛍(はつほたる)」でございます。
初蛍とは、その年、最初に見る蛍のことを言います。

上にあしらった黒ごまと金箔を蛍に見立てております。
青と緑のグラデーションにすることで、澄んだ水と青々と生い茂る植物を表現しています。
練切製となっており、内側には白あんが入っております。

夏になると、蛍がモチーフになった和菓子を見つけられることがあるかと思います。
和菓子の蛍には、さまざまな意味が込められています。蛍の光が象徴する儚さ、美しさ、自然
への敬意、そして夏の夜の情景など。
蛍をテーマにしたお菓子を見つけたら、それぞれどんな思いが込められているのかを考えてみても面白いかもしれません。
こちらのお菓子は下記の期間に販売いたします。
・本店:6月5日(木)~6月11日(水)
・京都伊勢丹(直営店):6月7日(土)
・髙島屋京都店 季節生菓子コーナー:6月11日(水)
次回は、6月21日頃に「夏至」のお菓子を紹介予定です。
引き続きよろしくお願いいたします。
(かめや和菓子部 織チーム / 佐々木、澤田)