皆さまこんにちは。
かめや和菓子部「水」チームです。
10月23日頃、「霜降」のお菓子をご紹介いたします。
霜降とは、北国や山間部で霜が降り始めるころ。
パラパラと霎(こさめ)が降ったり、朝晩の冷え込みが増しますが、その冷え込みにより野山の葉が美しく色づいてくる時期でもあります。

色づき始めた木々を見ていると、幼少期にみんなで輪唱していたある曲を思い出します。
「秋の夕日に 照る山紅葉 濃いも薄いも 数ある中に
松をいろどる 楓や蔦は 山のふもとの 裾模様」
童謡の「もみじ」です。
作詞者の高野辰之さんも、碓氷峠の美しい紅葉に惹かれてこの詞を書いたと言われています。今回はこの「もみじ」からイメージしてお菓子をお作りしました。

菓銘は、紅葉で彩られた秋の風景を表す「秋彩(しゅうさい)」でございます。
薄い橙色に染めた練切に赤色、橙色、黄色の3色をぼかすことで様々に色づく紅葉を表現いたしました。
中にはこしあんをお包みしております。

昔から変わらぬ美しい紅葉を眺めたり、懐かしい「もみじ」を口ずさんだりしながら、ぜひ「秋彩」でも秋をお楽しみくださいませ。
こちらのお菓子は下記の期間に販売いたします。
・本店:10月23日(木)~10月29日(水)
・京都伊勢丹店(直営店):10月25日(土)
・髙島屋京都店 季節生菓子コーナー:10月29日(水)
次回は、11月7日(金)頃に「立冬」のお菓子をご紹介予定です。
引き続き、よろしくお願いいたします。
(かめや和菓子部 地チーム / 児玉、板井、大杉)